でも、そんな時こそ、少しの工夫で気持ちが軽くなる方法があります。
今回の記事では、心理学に基づいた簡単な回復法をお伝えします。すぐに試せる方法ばかりなので、やれそうなものからぜひ取り入れてみてくださいね。
落ち込んだときは「とりあえず寝る」が意外と効果的
落ち込んだとき、どうにかしようと考えすぎて余計にしんどくなることってありますよね。
しかしそんなときは、一度しっかり睡眠を取るのが意外と効果的だったりします。
睡眠には 脳の疲れを取るだけでなく、感情を整理したり、ストレスホルモンを抑えたりする働きがあり、特に深い眠りの間に、脳が嫌な記憶を整理してくれると言われています。
たとえば、スマホをずっと使っていると、充電が減って動作が重くなります。
そして充電せずに使い続けると、最終的にシャットダウンしてしまいますが、一度しっかり充電すれば、またサクサク動くようになりますよね。
人間も同じで、ストレスが溜まると脳がオーバーヒート状態になってしまいますが、でも睡眠を取ることで気持ちが整理され、ストレスホルモンが下がって回復できます。
特にストレスが強いときは、寝つきが悪くなったり、逆に寝すぎたりすることもあるので、二度寝や昼寝をしてみたり、無理せず「少し横になるだけ」でもOKです。
落ち込んだときこそ、「とりあえず寝る」。これ、意外と最強の解決法かもしれません。
紙に書くだけでストレスは減る
他にも、紙に書くことでストレスは軽減されます。
これは科学的にも証明されていて、具体的には、ストレスの30～50％が軽減されるという研究結果もあるくらいです。
たとえば、米国の心理学者ジェームズ・ペネベーカーの研究では、自分の気持ちや悩みを紙に書くことでストレスホルモンが減少し、不安や落ち込みが軽減されることが分かっています。
また、別の研究では、感情を紙に書いた人は、書かなかった人に比べてストレスレベルが低く、メンタルの回復が早いという結果もあるくらいです。
1回10～15分でも効果があると言われているので、誰でも簡単に出来ます。
特に、「今の気持ちを正直に書く」「自分の本音をありのまま書く」 ことがとても大切です。
書いた内容は、誰にも見せる必要はないので思ったことをそのまま書いてみるといろいろな気づきがあったりします。
「書く」って超シンプルですが、意外とストレス解消に強力な方法なんです。
身体を温めると、気持ちがすぐに落ち着く
また、身体を温めることも即効性があり有効です。
実は、人の身体は体温が低下するとストレスを感じやすくなっているんです。
しっかりと温めることで、体内の温度が安定し、心も安定しやすくなります。
物理的な温かさは、心に安心感を与える作用があって、温かいものを感じると、副交感神経（リラックスモード）を刺激するため、心拍数が下がって、体全体が落ち着きます。すると脳は「安全」と認識し、ストレスを感じにくくなるんです。
これには、脳内でオキシトシンが分泌されることも関係しています。
温かい飲み物を飲んだり、お風呂で湯船にゆっくりと浸かる、カイロや毛布などで身体を温めると、気分が落ち着きやすい理由はこのような心理的なメカニズムに基づいています。
たっぷり寝て、気持ちを吐き出して、あたたかくする。シンプルなことですが、意外と得られる効果は大きいので、ぜひ試してみてくださいね。
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