本日、横浜のなごみ庵さん主催の「死の体験旅行」というワークショップに参加して来ました。
死の体験旅行とは?
死の体験旅行は、海外のホスピス(終末医療施設)で始まったと言われているワークショップ(体験型講座)です。
もともとは、ホスピスで働く医師や看護師向けに作られたそうです。しかし、このワークショップは同時多発的に起こっていたらしく、起源をどんなに探しても見つけることが出来なかったとのことでした・・・。
ワークショップの詳細は書けませんが、一言でいうと「ある日、体調の異変に気付いたところ~死ぬ瞬間までを疑似体験していく。」というものです。
参加者の目的
私が今回参加した目的は2つ。
①健康の大切さを伝えるための手段のひとつとして有効そうだと思ったこと。
②自分が大切に思っているものは、何なのかを知るため
参加者される方の目的も様さまざまで、生きるのがつらくて、身近な人の死を経験して、終活として、自分が大切にしているものを知りたい。などなどあるようです。
ワークショップを体験して、私が得られた気づき
①参加前に、「絶対にこれが間違いなく一番大切だ」と思い込んでいたが、実は別の人だったこと
②自分にとって大切だと思って、最初に書いたものが一番最初に何の躊躇いもなくあっさり捨てて自分でも驚き、「大切だと思い込んでいた」こと
③そんなに大切かなぁ・・・と思っていたことが、実は1番大切なものだった
ちなみに私が1番初めに書いたものは、「財布(現金・カード)」「お気に入りの時計」でしたが、最速で手放していました(笑)
手放していく時の順番、どれを自分で選択するのか迷う感覚、あれではなくこれにしておけばよかった、意外とこれが残っているのか・・・など、旅行中の中で様々な感情が出てきました。
「何が残ったのか」もですが、”そこに行くまでの過程”が最も気づきが多かったように感じました。
「死」と向き合うことで見えるもの
そして、自分にとって本当に大切なことというのは、普段向き合うことのない「死」と向き合うことで改めて、気づくことが出来るんだなぁと実感。
最後にディスカッションがありましたが、これがまた凄く良かった。
それぞれ、参加するにあたり様々な目的・ストーリーがありとても興味深かったです。
また、主催者のお坊さんが仰っておられたお話ですが、どんな死に方が良いのかをお医者さんに聞くと「ガンがいい」という人が多いそうです。
理由は「ガンは進行度や余命がわかりやすい為、心の準備などがしやすいから」
というお話を聞いて納得。
しかし、「死」は突然やってくるかもしれませんよね・・・
ワークショップで感じたことをどう日常に生かすか
このワークショップに参加して、一度死を経験した私が真っ先に思ったことは「大切な人に会いたい」「連絡をとりたい」でした。
日常生活の中であまり意識したことはなかったですが、「本当に終わるんだ」「もう二度と会えないんだ」と思ったら、「会えるうちに会っておきたい」が素直な感想です。
終わった後、速攻で連絡しました(笑)
あとは、真っ先に手放した「最も大切だと思っていたもの」に執着をしないことかなぁと。
最後にまとめ
ヒトはいつか、必ず死を迎えます。今関わっている人達とのお別れは100%やってくると考えたら、もっと優しくなれたり、過ごす時間を大切に出来そうな気がしています。
参加しての感想は「本当に参加して良かった。他の方にも是非、体験してみて欲しい」です。
TVなどでも話題になったりして大人気です。予約もすぐに埋まってしまいますので、興味ある方はぜひなごみ庵さんへ。とてもおススメです。