栄養のはなし

豆腐メンタルをやめる方法 メンタルを強くするカギはこの3つです

昔から、豆腐メンタルでつらいです。どうやったらメンタルが強くなるのか教えて!

今回は、こういった疑問に答えていきます。

今回の内容

・メンタルを強くするには、「セロトニン」を増やそう
・重要なのはこの3つ!「たんぱく質・腸内環境・血糖コントロール」
・便秘がちの人は、豆腐メンタルは当たり前!ってはなし
・こんにゃくメンタルを目指そう

 

メンタルを強くするには、「セロトニン」を増やそう

セロトニン、別名「幸せホルモン」を聞いたことはありますか?
メンタルを強くするのには、このセロトニンを増やすことがポイントになります。

神経伝達物質のひとつで、「喜び、快楽、恐怖、不安」など、感情のコントロールや、精神の安定に深く関わっているものです。

なので、このセロトニンが不足すると、精神の安定に大きく影響が出てしまうわけです。

▼セロトニン不足の主な症状

・イライラしやすい
・キレやすい
・不眠
・意欲の低下
・うつ症状
・慢性的なストレス
・不安症
・集中力の低下
・自律神経の乱れ など

「私のメンタルが弱いからなのかな?」と思うようなことも、実はただのセロトニン不足からくるものだっただけ…なんてことは、あるあるです。(私もそうでした)

強いメンタルになりたい!という人は、ぜひ読み進めていってくださいね。

重要なのはこの3つ!「たんぱく質・腸内環境・血糖コントロール」

とりあえずこの3つは、必須の重要ポイントなのでメモです。
セロトニンを増やすために、たんぱく質は欠かせません。

実は、セロトニンの材料は「たんぱく質」なんです。
もっと言うと、トリプトファンという、たんぱく質を分解したアミノ酸からできています。

まぁ、小難しいことは、覚える必要はありません、たんぱく質から出来ているんだな~と、ざっくりでOKです。

健康診断などで受ける、血液検査の「総蛋白」が7以下は要注意。
重度のたんぱく質不足なので、補給する必要があります。
※ちなみに過去の私は、6.38でした笑

セロトニンを増やしたいなら、たんぱく質を摂ろう

たんぱく量の目安としては、体重×1g。体重が50㎏の人なら、1日に50g程度です。

▼たんぱく質50gのメニューはこちら

・卵1つ 6.2g
・納豆1パック 8.3
・豆腐1丁 21g
・鮭1切れ 17.8g

これで53.3gです。

とまぁ、結構な量…なので、最初は「1日1個、卵をプラスする」くらいでOK。
それだけでも、コツコツ続けていくと、メンタルが安定してきたり疲れにくくなったりと、変化が出てきます。

たんぱく質は、「肉・魚・卵」がオススメ

たんぱく質って何を食べればいいの?という質問には、「肉・魚・卵」と必ず答えています。
動物性たんぱく質の方が、植物性よりも、アミノ酸バランスが良く、吸収率もいいからです。

▼たんぱく質をとるなら、こんな感じで

肉:鳥、牛、豚をローテーション。
魚:イワシ、サバ、サンマなどの青魚。小魚も◎
卵:卵焼き、ゆで卵、目玉焼き、なんでもOK

セロトニンの材料である、たんぱく質は「肉・魚・卵」で覚えておいてくださいね!

腸内環境が良くなれば、性格は変わる。

幸せホルモンと言われているセロトニンは、実は「腸」で作られています。
からだの中にあるセロトニンの約80~90%は腸にあるとも言われているくらい、メンタルと腸は関係性が深いのです。

重度の便秘症で、下剤を飲まないと10日は平気でウンチが出なかった私も、毎日出るようになったら本当にメンタルが穏やかになりました。

 

▼腸内環境を整える方法3つ

①善玉菌を増やすキーポイントは「食物繊維」
②オメガ3,9の「良質なあぶら」を摂ろう
③便を柔らかくする「ビタミンC」

 

それぞれ、解説していきます。

①善玉菌を増やすキーポイント「食物繊維」

食物繊維は、善玉菌のエサになってくれます。また、食物繊維は、腸内の有害物質も外に出して、お掃除してくれる働きがあります。

食物繊維は、「水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=2:1」がオススメです。

ざっくりとこんな感じですが、便秘の人が、便のかさを増す役割がある不溶性食物繊維を多くとると、逆にお腹が張ってしまたり、余計に便が詰まってしまう可能性があります。

便秘の人は、便の水分がカラカラなので、便をやわらくする役割のある、水溶性食物繊維を多めにとりましょう。

 

▼水溶性食物繊維が多い、食べ物

キウイ、納豆、アボカド、ゴボウ、押し麦など

便秘で腸内環境を良くしたい人は、水溶性食物が多めに含まれているものを食べてみてくださいね。

②オメガ3,9の「良質なあぶら」を摂ろう

良質なあぶらとは、オメガ3・9系のことです。

便秘解消には、オメガ9のオリーブオイルが有名ですね。オリーブオイルの主成分である、オレイン酸は腸の動きを活性化させる働きがあります。

また、オメガ3系のあぶらは、抗炎症作用もあります。
現代人は不足しがちなので、積極的にとっておきたいところです。

▼あぶらのおさらい

オメガ3:亜麻仁油、えごま油、(魚類)
オメガ6:サラダ油、コーン油、大豆油、ごま油
オメガ9:オリーブオイル、ひまわり油、なたね油(アボカド、ナッツ類)

アボカドやナッツ類を、間食などに取り入れるだけでも、OKです。

③整腸作用もある「ビタミンC

あまり知られていませんが、ビタミンCには、便を柔らかくする働きがあります。他にも、乳酸菌のエサになってくれたり、大腸の蠕動運動を促す役目もあるので、便秘解消に繋がります。

フルーツや、サプリメントなどで、積極的にビタミンCをとっていきましょう。

血糖コントロール

最後は、血糖コントロールについて。メンタルを強くするためには、血糖コントロールは必須です。

なぜなら、血糖値は感情もコントロールしているからです。

低血糖になると、血糖値を上げるために、アドレナリンやノルアドレナリンなど、感情の変化と大きく関わっているホルモンの分泌が増えます。

すると、イライラや不安感、集中力の低下、パニック症状、抑うつ症状など、さまざまなメンタルの不調が出ます。

なので、まず初めにやるべきことは「血糖コントロール」。

血糖値が安定すると、メンタルも安定する

私の実体験からも、「血糖値が安定していると、メンタルも安定する」、これは断言できます。

血糖値が安定していると、やる気や、集中力も出たり、ポジティブな感情が自然に湧いてくるんですね。

他人に何か言われてもスルー出来たり、上司に怒られても気にならなかったり、物事を前向きに捉えられるようになったり、「菩薩のような、穏やかメンタル」になれます。

自分の思考のクセを、一生懸命変えようとする前に、まずは血糖コントロールをやってみてください。そうした方が、ずっとラクになれますよ。

 

便秘がちの人は、豆腐メンタルは当たり前!ってはなし

ここまで読んでくれた人は、「便秘だとメンタルが弱くなって当然」と、理解できたのではないでしょうか?

便秘の人が豆腐メンタルなのは、当たり前です。性格やこころが弱いのではなく、「そういう症状が出ているだけ」です。

私自身、重度の便秘症で10年以上、悩んでいたわけですが、腸内環境の改善・血糖コントロールなどをしたことで、メンタルが明らかに強くなり、前向きに捉えられるようになったんです。

過去の私と同じように、豆腐メンタルで悩んでいる人も、大丈夫です。
ヒトは、必ず変われます。